過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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8: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:41:28.46 ID:80yP8BrP0
「なんか会社が独自開発した艤装のテストもするんだって」
「ええー、いいのかなそれ……」
「だいじょぶだいじょぶ、提督もちゃんと調べてくれたところだから!」
「そ、そうなの? それならいいけど……」

 この時期、戦力として、あるいは独自開発した艤装のテストのために艦娘がPMSCに雇用されるケースは多かった。
 もちろん艤装は艦娘にしか使えないのだが、なにせ艦娘は決戦に備えて大勢が建造されており、かなり余ってもいた。
 深海棲艦なみの火力を歩兵や戦闘車両が実現することは難しく、海戦で艦娘の機動性と火力に勝利することも難しい。同じ艦娘、もしくは深海棲艦相手でなければ、ほぼ艦娘は無敵の存在と言える。
 吹雪はそういった諸々を理解しつつも、戦争が終わった今また、戦友が新しい戦いの場に向かうことに納得のいかないものを感じていた。
 もちろん、提督も知っているならたぶん大丈夫なのだろうけれど……。

「そんな心配そうな顔しないでよ。手紙書くからさ!」
「うん……わかった。応援するね」

 あくまでもあっけらかんとした陽炎の雰囲気に、吹雪の顔にも明るい色が戻る。彼女はいつもこうして、考え込んでしまいがちな吹雪をひっぱりあげてくれる。



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