過去ログ - 暁「加賀さん加賀さん」 加賀「?」
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80:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 22:13:41.90 ID:/5fAOJZqO
瑞鶴「大丈夫?」
彼女の心配、優しさ
それは、私を傷つける
彼女がそう思っていないと分かっていても
私は勝手に傷を負う
加賀「っ」
弱いから
怖いから
脆いから
私はどうしようもないほどに、弱者だった
瑞鶴を失いたくないと、心が泣く
暁さんを奪われたくないと、心が怯える
いつしか紅茶を嗜む姿を見ることのなくなった彼女が昨日見せた最後の笑みが脳裏に浮かぶ
曲がった口角
食いしばった唇
笑わない瞳
光があるようで、光のない瞳
彼女は言う
お前は弱い、お前は脆いと
あの時、そんなことは言っていなかったのだと分かっているのに
頭の中の彼女は私を叱責する
それはやはり、私の弱さゆえに見える幻覚
聞こえる幻聴
理解できても免れえぬ恐怖が、私を身勝手に追い込んでいく
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