103: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:25:50.78 ID:KFIugArw0
私の中で何の結論も出ないまま、とうとう本番が来てしまいました。
頭の中でいくらシュミレートしても、ちゃんとできてる自分が想像できない。
どうしよう、このままステージに立ったら、私とんでもない失敗をしちゃうかもしれない。
104: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:26:46.50 ID:KFIugArw0
もう、口から心臓が飛び出てきそうなほど、緊張でドキドキするしかなかった。
どうしよう。
どうしよう。
105: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:28:01.12 ID:KFIugArw0
「今日の歌は、みんなの夢を、みんなの望みを応援する歌だよ。今日のステージは、みんなの勇気、みんなの背中をちょっとだけ押してあげたいステージなんだよ。」
穂乃果ちゃんの言うみんなには、きっと私も含まれている。
何故か、そんな気がしました。
106: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:29:23.28 ID:KFIugArw0
「私達のやる事は全然変わらない。この想いを全力でみんなへ届ける。それが私達スクールアイドルだから。」
私は大きな間違いをしていました。
みんなに良く思われたい。
107: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:31:13.11 ID:KFIugArw0
でも、そんなの見てるお客さんには関係ないんだ。
私はスクールアイドルだから、立ってる場所が真ん中か端っこかなんてどうでもよかったんです。
(花陽が立つステージは一体誰を向いているのか、どんな想いをぶつけたいのか、それがアイドルの価値になるのよ。)
108: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:33:08.83 ID:KFIugArw0
すると、今までの緊張がウソのようにすぅっと身体が軽くなるのを感じました。
今ならちゃんと歌える。
想いを伝えられる。
109: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 11:34:37.80 ID:KFIugArw0
「みなさん、今日は私達のライブに来てくださってありがとうございます。この歌は、今を悩んでいる人、あと一歩が踏み出せない全ての人へ送る応援の歌です。」
「聞いてください。oh love & piece。」
110: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 15:36:17.53 ID:KFIugArw0
凛ちゃんと真姫ちゃんとのいつもの帰り道も、今日は胸がいっぱいです。
「今日の花陽はいつもより、一段と可愛かったわよ。」
不意に真姫ちゃんに褒められる。
111: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 15:37:01.87 ID:KFIugArw0
「だから凛は言ってるにゃ。かよちんは可愛いって!」
「凛はいつでもどこでも、花陽が可愛いんでしょ。」
2人の言い合いも、どこか照れ隠しみたいに見えて微笑ましくなってくる。
112: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 15:37:41.91 ID:KFIugArw0
「凛は、いつでもかよちんの味方だにゃ!」
「別に、私は花陽ならちゃんとできるって思ってたわよ。」
うふふ。
113: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 15:38:58.35 ID:KFIugArw0
「でもまさか、穂乃果ちゃんに諭されるなんて意外だったにゃ。」
「ま、それは少し同感ね。」
凛ちゃんも真姫ちゃんも凄い言い様だなぁ。
261Res/96.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。