92: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 02:53:01.32 ID:KFIugArw0
その夜、今日起きたありのままを、にこちゃんにメールしました。
しばらくして帰ってきたメールには一言。
「何事も経験よ。」
93: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 02:54:26.99 ID:KFIugArw0
前回のライブから1週間、未だにアイドル研究部のドアをノックする1年生は現れていません。
「オカシイ・・・。今年の一年生は3クラスもあるっていうのに、どうして一人も入部希望者が来ないのぉぉぉぉ!」
私は荒れていました。
94: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 02:55:41.15 ID:KFIugArw0
1クラスしかない私達2年生が、3人も入部してるんだから、3クラスあったら9人来てくれてたって良いのに。
結局入部してるのは、元々確定だった雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんだけ・・・。
あ、そういえば、衣装を作りたいっていう1年生が二人来たんでした。
95: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:05:34.19 ID:KFIugArw0
「花陽ちゃん。」
あ、穂乃果ちゃんが話しかけてるよ…気付いてよかったぁ。
「花陽ちゃんが去年、アイドルがやりたいですって来てくれた辺りのこと覚えてる?」
96: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:06:37.32 ID:KFIugArw0
まだμ'sとは名乗ってなかった頃、私は凛ちゃんと真姫ちゃんに連れられて半分くらい強制的に言わされたんだよね。
でもそうでもしなかったら、勇気のない私はμ'sの一員にはなれなかったかもしれない。
「ファーストライブの時に、一番に来てくれたよね。私達は本当に嬉しかったんだよ。だから、時間はかかったかもしれないけど、花陽ちゃんはいずれμ'sに入ってくれたと思うんだ。」
97: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:08:25.71 ID:KFIugArw0
私は一人でも、勇気を出してこの扉をノックすることができたのかな。
気長に待てばいいと言う穂乃果ちゃんに、少し救われたような気がしました。
にこちゃんに託された部長という立場に、私は気負いすぎていたのかもしれない。
98: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:09:54.07 ID:KFIugArw0
そう思い直したとき、突然穂乃果ちゃんが椅子を飛ばす勢いで立ちあがりました。
「花陽ちゃん!やっぱり待ってるだけじゃなくて、攻めなきゃいけない時もあるよ!」
ええ〜〜〜!
99: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:10:45.24 ID:KFIugArw0
「花陽ちゃんがセンターの新曲で校内ライブをするんだよ!」
えええ〜〜〜!!!
私がセンター?!
100: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:12:20.04 ID:KFIugArw0
みんなが練習から帰ってくるなり、穂乃果ちゃんは早速ライブの話をしたの。
みんなもノリノリで遂には雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんのデビューライブにまで、話が発展しちゃった。
何て言うか、さすがの行動力です。
101: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:15:50.21 ID:KFIugArw0
ライブまであと少しという所で、私は今までにない緊張感に襲われていました。
にこちゃんが仮にと断って言ったことが、まさか本当に実現するなんて。
私は今まで、目立つことを極力避けてきました。
102: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/08(金) 03:18:16.76 ID:KFIugArw0
「去年、凛がウェディングドレスの衣装を嫌がったとき、かよちんはどうしたんだっけ〜?」
ぅ…。
「あ、あの時は、本当に凛ちゃんが着たら可愛いって思ったから…。」
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