166: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:20:54.86 ID:6jlu7Hr00
提督「私は……」
提督「ずっとお前を待っていた。毎朝、波止場に行ったあと、浜辺を歩いて……少しでもお前の名残がないかと探していた。
167: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:21:28.11 ID:6jlu7Hr00
提督「大和……」
大和「……はい」
168: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:21:58.81 ID:6jlu7Hr00
大和「だ、だって仕方ないじゃないですか。深海棲艦になったらそういう考えしかできなくなるんですから。提督にだってわかるはずです!」
提督「分かるとも! 分かるが……納得がいかん。しかも最後の最後でこんな考え無しに敗れるなどと……!」
169: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:22:33.83 ID:6jlu7Hr00
提督「……はぁ……まったく……」
提督「だがまあ……これで手打ちにしよう。お前にも非があると言うのなら、これでおあいこだ」
170: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:23:38.46 ID:6jlu7Hr00
提督「はは……だが安心した。お前も姿かたちは少し変わったみたいだが、根っこの部分は変わってないようだな」
大和「それはそうです。深海棲艦は感情の優先順位と言いますか、思考の方向性が変わるだけで本人であることには変わりありませんから」
171: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:24:12.85 ID:6jlu7Hr00
提督「お前は私の記憶を消していたようだが、そんな簡単に弄れるものなのか? もしそうならば、私は何が真実なのか分からなくなる」
大和「いいえ。提督は元が艦娘でない不完全な状態でしたから偶然出来ただけです。深海棲艦として確立した今は、もう誰にも干渉できません」
172: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:25:08.91 ID:6jlu7Hr00
・鎮守府
173: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:25:54.01 ID:6jlu7Hr00
泊地棲鬼「ハハハ。あれで勝ったと思っていたのか? 存外に甘い奴だなあ」
離島棲鬼「よく言う……拠点は壊滅して……ズタボロで逃げ帰ってきたくせに……」
174: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:26:38.59 ID:6jlu7Hr00
提督「……私一人にどれだけの戦力を回しているんだ。あの時の私はボートに乗ったただの人間だぞ。それを寄って集って……大和、あんなのは無駄でしかないからな」
大和「私は最初からあなた以外目に映らなかったので」
175: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:28:47.68 ID:6jlu7Hr00
陸奥「提督……っ! よかった、戻ったのね」
暁「司令官! もうっ、司令官が家出したって聞いて暁たちは必死で探したんだからねっ! 勝手に居なくなったら駄目なんだから!」
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