過去ログ - 北条加蓮「藍子と」高森藍子「虹を見に行きましょう!」
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59:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 17:43:22.13 ID:aVP04HYW0
ふと藍子の横顔を見た。目の中のキラキラと、どこかほっとした顔。
藍子が私の方を見た。くすり、と微笑んだ。
……あったかい。
梅雨のジメジメも、雨上がりの淀んだ空気も、ぜんぶ上塗りされていく。


加蓮「なんだ。虹を綺麗に見られる場所探しなんて、最初からしなくてよかったんじゃん」

藍子「そんなことないですよ。加蓮ちゃんと一緒なら、もっと綺麗に見られる場所を見つけられるかもしれないじゃないですか」

加蓮「……そか」

藍子「やっぱり、私はここから見える虹が大好きです。でも、加蓮ちゃんと歩きまわった時間もとっても楽しかったです! 今日はほら、それだけで幸せな1日ですっ」


空きっぱなしの口から空気が入り込んだ。古びたアスファルトの匂いが脳裏へ届く。嫌だとはちっとも思わない。
きっと、きっとまたこの空気を吸い込む度に思い出せるのだろう。輝く7色と、見せてくれた少女のぬくもりを。



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