過去ログ - 北条加蓮「藍子と」高森藍子「虹を見に行きましょう!」
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60:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 17:43:52.79 ID:aVP04HYW0
藍子「加蓮ちゃん」

加蓮「うん」

藍子「嫌いなものぜんぶ、好きになれとは言いません。苦手な物をすぐに克服するのは、すごく難しいことです」

藍子「でも、ほんの少しだけ……小さな隙間だけでいいので、覚えていてください」

藍子「あなたと私の、幸せな思い出を」


藍子が小走りに駆けて、私の前で両手を広げた。
雨の花を一斉に満開にしたような笑顔を見た時、1度だけ複雑な気持ちになった。
そこにある幸せが――誰かの幸せが、私から遠い場所にある感覚を思い出してしまって。
目が合った。
藍子は、私と一緒だから笑っているのだと、気づいて。
心に残る黒いものがするすると抜けていく。

足元がすごく軽くなった。無意識のうちに、思いっきり、ぎゅーっ、と藍子へ抱きついて、そこにある暖かさに頬が緩む。


加蓮「ありがとっ、藍子! ……忘れないよ。ずっと覚えてる。藍子と一緒に虹を見たこと!」

藍子「……ふふっ♪ 私も、ずっと覚えていますね。加蓮ちゃんの、今日の笑顔を!」



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