過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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1: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 18:51:59.44 ID:aD/8RsPC0
投下間隔を開けすぎて、以前落としてしまったSSです。
続きを投下しようと思ったら過去ログ入りしてしまい…
終盤が近づいていたこともあり、このまま落とすのも忍びなかったので、恥ずかしながら再開させていただきます。
最初からのスタートなので、もし以前読んでくださっていた方がいれば、
しばらくは退屈な展開になると思いますがご容赦ください。
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2: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 18:53:04.89 ID:aD/8RsPC0
◆第一章 光溢れる世界
勇者「この扉の向こうに城の主がいる…」
僧侶「いよいよですね」
3: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 18:53:51.39 ID:aD/8RsPC0
勇者「ところで戦士、おまえは本当にその古びた“鉄の剣”のままでいいのか?」
戦士「これは討伐当初から使ってきた剣でな」
勇者「普通は経験を積みながら武器を持ち変えるものだろう?」
4: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 18:55:24.59 ID:aD/8RsPC0
−−−−−−−−−−
勇者「はぁ…はぁ…魔王がこんなに巨大だとは…」
戦士「5m近くはあろうかという巨漢とは寡聞にして知らなかったぞ」ヨロッ
5: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 18:56:15.32 ID:aD/8RsPC0
魔王「うぐっ!」
魔王「…とでも言うと思ったか小僧!せいぜい蟻に噛まれた程度だわ!」
魔王使い「おしゃべりに夢中になってると痛い目に遭うわよ魔王!」ズズーン
6: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:00:08.84 ID:aD/8RsPC0
−−−−−−−−−−
僧侶「この禍々しい空は何ですか?」
魔王「フハハ!貴様らを庭園に誘導したのは城を守るためだけではない。我には歴代魔王の邪念が上空から降り注いでいるのだ!」
7: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:01:50.34 ID:aD/8RsPC0
勇者「おっと、斧を前に振りかざしてどうした?俺は後ろだぞ…っと」ズバァ
魔王「はうっ!」
ドゴオォォォォォ…ン
8: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:03:27.23 ID:aD/8RsPC0
僧侶「神の…ご加護を…」フラッ
魔王使い「渾身の…小範囲爆発魔法…極大!」ドゴォォォォ…ン クラッ
勇者「僧侶!魔法使い!」
9: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:05:48.52 ID:aD/8RsPC0
魔王「ならばこの斧の餌食となるがよい!」ブンッ
戦士「おっと、私はお前の股の下だぞ。股に向けて斧を振りかざしてみるか?」
勇者「いやーん、ニューハーフの魔王なんて見たくないわアタシ」
10: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:07:12.31 ID:aD/8RsPC0
戦士「…その剣は私だって装備できるぞ…」ヨロッ
勇者「戦士!無事なのか?」
戦士「ああ、こいつを倒すまでは国に帰れぬからな。ただ、鉄の剣が折れてしまった…」
11: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:22:20.62 ID:aD/8RsPC0
勇者「食らえ魔王!雷撃魔法・極大!」ガガガガガガッ
魔王「くッ…視界が!しかし温存していた魔力に手を出すほど追い込まれたか?」
戦士「俺はここだ!目を開いてみるんだな!」
12: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 19:24:07.38 ID:aD/8RsPC0
戦士「…ぎは?」ハァ…ハァ…
勇者「戦士!?何だ?」
戦士「折れた鉄の剣は?」ハァ…ハァ…
13:名無しNIPPER[sage]
2016/07/03(日) 19:37:00.11 ID:YibIXglYo
待ってたぞ
以前のを知ってるからこそここが辛い
14: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:01:19.71 ID:aD/8RsPC0
ボゴゴゴゴゴゴ……ザパァ!
泉の女神「そこの勇者よ」
勇者「うおぉぉぉっ!」ビクッ
15: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:03:25.16 ID:aD/8RsPC0
泉の女神「あなたが落したのは…」
泉の女神「この折れた鉄の剣ですか?それともラミアスの剣ですか?それともルビスの剣ですか?」
勇者「……はぁ?」
16: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:04:54.96 ID:aD/8RsPC0
泉の女神「…失礼、私が魔族ならあなたを今すぐ消し去ることでしょう」
泉の女神「しかし私は人類の希望の灯を消さないためにここに来たのです。さあ、今こそ三択に答えるのです」
勇者「…あんたを信じたわけじゃないけど、とりあえず答えてやるよ」
17: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:07:09.50 ID:aD/8RsPC0
勇者「違うんだ。その剣は俺と共に戦って帰ると約束した奴の剣なんだ」
勇者「そいつとはもう一緒に帰れないけど…」ギリッ
勇者「でも、そいつが片時も離さなかった剣には勝利の瞬間を見届けてほしいし、その剣と一緒に光溢れる世界に帰りたいんだ」
18: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:19:32.83 ID:aD/8RsPC0
◆第二章 教義をめぐる矜持
騎士団隊長「奴らから目を離すな!追え!」
騎士団B「くそっ!逃げ足の速い奴らめ」
19: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:21:13.41 ID:aD/8RsPC0
騎士団B「おかしいな、このままだと本当に鉱山に着いてしまうぞ」
騎士団C「鉱山に向かうと分かれば寧ろ幸運かと」
騎士団B「どういうことだ?」
20: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 20:30:42.07 ID:aD/8RsPC0
騎士団B「はっ!…しかし…」
騎士団隊長「お前たちはこの道があの鉱山で行き止まりだと思っているのだろう」
騎士団B「ええ、先ほどの村からこちらに向かう道は鉱山のためにあるのですから」
21: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/03(日) 22:19:43.30 ID:aD/8RsPC0
騎士団C「隊長、この先は本当に鉱山しかありません」
騎士団B「奴らが脇道に逸れる心配はないのですから、一旦この泉の前で休息しましょう」
騎士団C「鉱山に入れば水を飲むこともできませんし…」
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