過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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222:名無しNIPPER[sage]
2016/07/17(日) 00:13:14.47 ID:xAWFAJWs0
乙
む、にいちいち笑う
223: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 19:43:11.44 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「そこの異形の少女よ」
ハーフエルフ「わ、私…?」
泉の女神「私はこの泉の女神」
224: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 19:46:05.52 ID:nl+M9LWd0
ハーフエルフ「!! パパ!ママ!修道女さん!」
泉の女神「そうですね。しかし今、これをお返しするわけにはいきません」
ハーフエルフ「何で…」
225: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 21:16:13.48 ID:nl+M9LWd0
ハーフエルフ「そんなこと言われなくても分かってるわよ」
ハーフエルフ「私だって好き好んで死のうなんて考えていない!私がこれまでどれだけ生きようとしてきたか分かってるの?そしてその度にどれだけ冷たい仕打ちを受けてきたと思ってるの?」
泉の女神「知らねえよそんなこと!」
226: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 21:48:10.24 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「あたしは、天界でも五本の指に入る旧家に生まれた」
ハーフエルフ「やっぱりそういう世界なんじゃない」
泉の女神「旧家という格だけが残り、役職的には全く振るわない、没落した旧家だけどな」
227: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 21:51:02.12 ID:nl+M9LWd0
ハーフエルフ「…いきなり上流階級の自分語り?」
泉の女神「ただ、その頃の親父の記憶は思い出せない。当然だな、親父は激務でほとんど屋敷に戻れなかったんだから」
ハーフエルフ「メイドさんがいて、家庭教師さんがいて、大きなお屋敷があって…ああ、そうですかそうですか」
228: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 22:03:22.67 ID:nl+M9LWd0
ハーフエルフ「そんな…」
泉の女神「家格も剥奪されたから、上級神の住む都を追い出され、下町の集合住宅に移住させられた。兵士による24時間監視付きでな」
泉の女神「しかも、両親は罪人として軟禁状態だから仕事も細々と内職くらいしかできねえ。メイドも家庭教師もいなくなった」
229: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:39:44.87 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「下町の神学校にはろくでもない境遇の奴も多くてな、それまでメイドや家庭教師としか話したことのなかったあたしにとって、初めて話の通じる同世代の仲間ができたんだ」
泉の女神「15歳くらいになるまで、あたしには友達と呼べる奴はいなかった…」
泉の女神「まあ、神学の授業を受けたいわけじゃなかったから、早々に学校には行かなくなったんだけどな」
230: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:41:45.88 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「ただ、うちもそうだったし他の奴の家庭もそうだったけど、みんな裕福じゃなかったからな」
泉の女神「深夜に色々と資金調達したりしてたな」
ハーフエルフ「それで女神!?」
231: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:43:30.45 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「そんなある夜、街中でカモを物色している時に、元家庭教師に出くわした」
泉の女神「元家庭教師は、その後就職していたようで、会社帰りにあたしに偶然遭遇したらしい」
泉の女神「その家庭教師は、私に会った瞬間に何と言ったと思う?」
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