過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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241: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:36:56.28 ID:ZtYPow0h0
勇者「俺は、魔王を倒せばこの世界が平和になると思っていました」
勇者「ところが、実際には魔王を倒したことで、それまで以上に魔族が王国にやってきました」
勇者「やってきた魔族たちは、王国で勝手に内乱を起こし、人間の生活を脅かし始めています」
242: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:38:08.88 ID:ZtYPow0h0
勇者「この村には魔族がいると、この村の傭兵さんから聞いています」
聴衆F「あの武人めが」
勇者「今日、この村に入ってこの広場に来るまで、短い時間でしたが村の様子を拝見しました」
243: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:47:21.63 ID:ZtYPow0h0
勇者「村の傭兵さんは、『私の村は人間と魔族が共存することで隆盛を誇っておる』と繰り返し言っていましたが、俺には到底信じられなかったのです」
勇者「ところが、今日この村に来てようやく信じられました」
勇者「実は、魔族を追放する責務があると自分に言い聞かせながらも、こんな現実のために魔王を倒したのか、自問自答を続けてきました」
244: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:49:27.56 ID:ZtYPow0h0
村の傭兵「また皆々の世話になる。よろしゅうに」ビシッ
魔法使い「…よろしくね」ペコ
勇者「みなさん、この村をもっともっと誇って下さい。そして、また今度立ち寄ったら、色々村のことを聞かせてください。今日は素敵な村を見せて頂き、ありがとうございました!」
245: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:54:08.13 ID:ZtYPow0h0
〜〜〜〜〜
ハーフエルフ「歓…声?」
泉の女神「ま、そういうことだな」
246: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:56:06.85 ID:ZtYPow0h0
泉の女神「あ、そうそう。さっき話した『竜神』から聞いたんだけどな、お前の両親は隣りの帝国で健在だそうだ」
ハーフエルフ「!!」
泉の女神「数年前に一度、お前の様子を見にそこの鉱山まで戻ってきたらしい。ただ、その時はまだ魔族への風当たりが強くて村には入れなかったようだ」
247: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 23:00:50.50 ID:ZtYPow0h0
泉の女神「っと、待った!」
ハーフエルフ「えっ!?」
泉の女神「この折れた鉄の剣と大きな肖像画と分厚い手紙、持っていけよ。お前が持っていなきゃ意味ねえ物だろ?」
248: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 23:07:26.70 ID:ZtYPow0h0
本日の投下と、第4章は以上です。
249: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/25(月) 00:03:24.67 ID:Nov9Czmh0
◆終章 蛇に足
−−−(天界の更衣室)−−−
泉の女神B「おはよ」
250: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/25(月) 00:04:41.41 ID:Nov9Czmh0
泉の女神「お呼びでしょうか、ボス」
泉課長「ボスではありません。課長と呼びなさいと何度言ったら分かるんですか?」
泉の女神「すいません、以後気を付けます。ボス」
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