過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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67: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 22:51:10.85 ID:4ZJoceGV0
 領主「竜よ、こちらの兵士が1人減ったところで計画に変更はない。竜の味方をするガキを含め、皆まとめて亡き者にしてくれる!兵士ども、矢を放て!」 
  
 ビシュビシュビシュビシュ 
  
 竜・・・う ぬ ら … !!・・・ガアア 
68: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 22:54:48.95 ID:4ZJoceGV0
 領主「フハハ、こちらに向かって火を噴いたら、あやつの子も火だるまじゃ」 
  
 ゴォォォォォォォォォォ! 
  
 領主「なっ…!本当に火を噴きおった…!」 
69: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 22:56:11.37 ID:4ZJoceGV0
 竜・・・我が子よ・・・ 
  
 竜の子・・・熱いよ…熱いよ…・・・ 
  
 竜・・・!! どうしたのだ?・・・ 
70: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:03:12.32 ID:4ZJoceGV0
 ボゴゴゴゴゴゴ……ザパァ! 
  
 泉の女神「そこの竜よ…」 
  
 男の子「ぎゃあバケモノ!」 
71: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:05:18.67 ID:4ZJoceGV0
 泉の女神「っていうかそうだよ竜だよ。竜って何!?天界の者が魔族に話しかけるとかおかしいだろ」 
  
 泉の女神「あたしみたいなぺーぺーが下手に魔族に接触すると、ボスに怒られるどころじゃ済まねえし…」 
  
 泉の女神「竜もその辺を弁えて行動してくれねえと困るんだよなあ」 
72: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:08:36.71 ID:4ZJoceGV0
 泉の女神「魔族の世界も色々と複雑なのですね」 
  
 竜・・・単純な話だ。魔王とともに魔界に住む種族もいれば、人間とともに人間界に住む種族もいるだけだ・・・ 
  
 泉の女神「人間界に住む魔族は沢山いるのですか?」 
73: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:13:56.22 ID:4ZJoceGV0
 泉の女神「考えてもみなって。例えば、人間界の国王や貴族たちだけが優雅に暮らしている世界。例えば、魔王ほどの破壊力を持つ者たちが日々談笑して過ごす世界…そんな世界を知ってるか?」 
  
 竜・・・寡聞にして知らぬ・・・ 
  
 泉の女神「寡聞でも何でもねえって。ねえんだよそんな世界は」 
74: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:18:00.85 ID:4ZJoceGV0
 泉の女神「で、泉の女神ってのは大した権限はないし、一日中濡れっぱなしだし、神のくせにノルマもあるしで、神の中では不人気…というか、ブラック職場として不動の地位を築いている」 
  
 竜・・・女神がブラックとは・・・ 
  
 泉の女神「なかなか報われねえよ」 
75: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:19:28.93 ID:4ZJoceGV0
 泉の女神「コホン…私は泉の女神」 
  
 竜・・・だろうな・・・ 
  
 泉の女神「あなたが落したのは、この竜の子ですか?」 
76: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/06(水) 23:22:47.60 ID:4ZJoceGV0
 竜・・・窮屈な世界だな。我は竜に生まれてよかった・・・ 
  
 泉の女神「で、ここでどうでもいいやりは省略するけど、最終的に『貴方は正直者です、この金の竜と銀の竜を差し上げましょう』」 
  
 泉の女神「『…ちょっと待ってください!、今なら泉の女神が現れてから30分以内にお答えいただいた方に限り、なんと竜の子もプレゼント!この機会をお見逃しなく!!』」 
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