899:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:28:19.05 ID:yCFgfYGCo
◇
そうして、考えるのをやめたときに限って、頭の中に声が響く。
思い出そうとしたときは、かけらさえも思い出せなかったのに、そんなときにばかり思い出せる。
あるいは、考えるのをやめたからこそだろうか。
あの高いビルの上、展望台から眺めた景色。
どうしてあんな場所にいったんだっけ。もう、覚えていない。
でも、愛奈と僕は、ふたり、電車に乗って、街を歩いて、そうしてあの塔に向かったのだ。
あのとき、どんな言葉をかわしたんだっけ。
僕は、なんて答えたんだっけ。
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