過去ログ - 北上「離さない」
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498: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 04:01:47.99 ID:qVzOFIDxO


「歯ぁ喰い縛らんかいこんのクソボケェ!!歩けんようなるまでどつき回したるわ!!
うちが何も知らん思うとるんか……そんなに奥方と子供殺したあいつらが憎いんか!?あの子らの人生利用してでも!!おお!?」
「………っ!?」
「………これでも陸じゃ、24で軍曹まで行った女や。
キミの奥方については、ツテで調べは付いとる…悪いとは思ったがな。」
「ちっ……バレてたのかよ…。」
「そらキミも、すんなりこの件受け入れるわな…後ろめたい思わんような奴やったら、こんな世迷言に許可なんか出さへんやろ。」
「……知らねえな。俺は至って冷酷無比な司令官様だ。
残念ながら、俺はこう言う奴だ。そして今回の部下の不祥事は、全身全霊を以て誰一人お咎め無しなぐらい揉み消さなきゃならねえ……俺の出世の為にな。」
「………預けとるうちの拳銃、寄越し。キミの分もや。」
「何でだよ?」
「メロンちゃんに貸す為や……それと、司令官の自害防止の為な。」
「……….チッ…。」
「何年キミの秘書艦やっとる思うてんねん…少なくとも、ここじゃ一番キミの事は知っとる。
…今回の戦争、ムカつく事に最終ん時は、キミは選抜指揮官の一人やった……要は、それだけこの国の海軍にとっては英雄や。
そんなんが遺書遺して、拳銃自殺しての嘆願。
マスコミにバレたらヤバいし、流石の上も動くやろな……まぁ、確かに揉み消しとしちゃ手っ取り早い…。
大方根回しするだけして、ことの顛末見届けたら、ズドンと逝く気やったんやろ?

…せやけどな。」


その直後の事だ。
彼の唇に、龍驤の唇が重ねられたのは。

呆気に取られた彼を無視するように、龍驤は言葉を続ける。




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