66: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/12(火) 04:53:03.60 ID:jl9oy6I4O
「ケイくんにその気がないって方が正しいでしょうけどね。
端から見てても仲が良すぎるんですよ。
だから逆に、お姉ちゃんみたいなものとしか思われてないんじゃないでしょうか。
弟分にじゃれて遊んでると言った具合に。」
「お姉ちゃん、ですか…。」
「まぁ、北上さんの方は分かりませんけど。
彼、艦娘の間じゃ結構人気なんですよ?うちの若手職員の中では。
あの歳で整備長クラスですから、言っちゃえば将来有望ですし。
例えばあるお昼に、彼が丁度一人でご飯を食べようとしてたみたいで。
それである艦娘が、ケイくんがフリーなのを知っててちょっかい掛けようとしたらしいんですよ。」
「何かあったんですか?」
「その時は普通に、隣に座って話してたらしいんですけどね。
それで後から来た北上さんが、いつものゆるい笑顔でご飯食べてたらしいんです。
ちょっと遠くの席にいたみたいですね。
まぁ、最初はその子も気にしなかったらしいんですよ。
でも、時折北上さんと目が合って……目の奥が、全然笑ってなかっみたいです。
段々プレッシャーに耐えられなくなって、早めに切り上げたそうですね。
北上さん、その後鎮守府内の演習で、その子を開幕魚雷でワンパン轟沈判定に……」
「ひっ…!」
「不思議な人なんですよね。
嫌われてる訳でもないけど、そんなに誰かと深入りする訳でもなく。
ただ、今言った通り…ケイくんに関してだけは、相当にご執心のようです。
まぁ、ちゃんと仕事の邪魔にならない時間に顔出してるみたいですし、特に心配は無いと思いますが。
でも、二人きりの時は、邪魔だけはしないようにした方がよろしいかと。」
青葉の話を聞く限り、なかなか手強い相手だと夕張は捉えた。
しかし自分には果たしたい事もあれば、艦娘としての夢もある。
付き合っていないのならば、まだ大丈夫だ。
そう考えた夕張は、青葉に礼を済ませ、一路工廠へと戻るのであった。
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