過去ログ - 凛「私も、生きる理由見つかったよ――プロデューサー」
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/06(水) 12:12:38.62 ID:gOF8+lDG0

凛「――ッ」パチリ

凛「えっ」

???「こんばんは、お嬢さん」

凛「……」

凛「えっ?」

???「状況を呑み込めていない――という顔をしているから」

???「教えてあげよう」

???「まぁ、ここは『夢の中』と思ってくれていい」

???「君にとっては夢の中――ある男にとってはいずれ来るかもしれない、近い未来」

凛「あなたは……。ここは……?」

???「まあ、私は通りすがりの妖精さ」

凛「妖精……?」

凛(上下礼服、ボーラーハットを被ったおじさんが……妖精って……)

妖精「君は『とある男のことが知りたい』と願わなかったか?」

凛「え……。あ、はい……」

妖精「だから教えてあげよう――そんな粋な計らいさ」

妖精「だが、一つだけ忠告しておこう」

凛「忠告?」

妖精「これは『とある哀れな男』の未来であり、過去である」

凛「え? プロデューサーのこと?」

妖精「さあ、どうだろうな」

妖精「そんな男の人生を知って、君は後悔しないと誓えるか?」

凛「……」

妖精「人は後悔する生き物だ」

妖精「後悔しないように――とは言うが、それでも結局後悔する」

妖精「もうちょっと醤油を足しておけば、もうちょっと高いものを買っておけば」

妖精「そんな些細なことも含めて……後悔する」

妖精「一人の人生を知ることは、そいつの後悔を共に背負うことと同義である」

妖精「それでも、君は哀れな男の人生を知りたいか?」

凛「……」

凛「共に背負う……」

妖精「……」

凛「うん……。知りたい」





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