過去ログ - 少女「『わがまま王様と悪い魔女』」
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61:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:11:10.71 ID:uTtcU/Zpo
とびかかってきた狼さん。
王様は慌てて飛びすさって剣を抜き放ちます。
狼さんは少し驚いたようですが、焦らずじりじりと距離を詰めてくるようでした。
62:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:11:37.73 ID:uTtcU/Zpo
狼「王様ぁそんな怖いもの出さないでくださいよー」
王様「……」
63:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:12:04.77 ID:uTtcU/Zpo
万事休す。
王様は覚悟を決めました。
こうなったら死を恐れずに戦うべきです。
邪魔な鍋を捨てようとして……
64:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:12:31.95 ID:uTtcU/Zpo
王様(鍋? そうだ!)
狼「では、いっただっきまーす!」
65:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:12:59.93 ID:uTtcU/Zpo
王様の頭に、このときすごくいい考えが浮かんでいました。
66:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:13:43.30 ID:uTtcU/Zpo
王様「狼よ、よく聞け。ワシはお前に食われるなど死んでもごめんだ」
狼「ええ? でもぉ」
67:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:14:09.72 ID:uTtcU/Zpo
王様「うむ。ワシは小さいころから野イチゴを腹いっぱい食べたかったのだがお城の者が許してはくれんかった」
狼「それはかわいそうですねえ」
68:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:14:36.71 ID:uTtcU/Zpo
狼は鍋に野イチゴを溜め始めました。
あの底なしの大鍋に。
もちろんいつまでたってもいっぱいになんてなりません。
69:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:15:03.34 ID:uTtcU/Zpo
狼「あれれぇ、おかしいですねえ……」
王様「……」
70:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:15:32.50 ID:uTtcU/Zpo
狼が首を傾げている間に、王様はこっそりその場を後にしました。
71:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 21:16:00.20 ID:uTtcU/Zpo
つづく
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