27:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:43:28.92 ID:LAMqFbcL0
知らぬ間に野良猫ちゃんなんて呼ばれてたんだ……。
ちょっと失礼かな? と思いつつもなんだか納得してしまう。
野良猫かぁ、ま、似たようなものかな……。
28:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:45:04.00 ID:LAMqFbcL0
「ってことは、あそこのビルって……」
「ええ、私たちの事務所なんです!」
そう言って公園に隣接するビルを指さす。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:46:05.52 ID:LAMqFbcL0
「え、えっと、わざわざ引き留めてすいませんでした。遅くならないうちに帰ります」
「――あ、ええ、こちらこそすいません。公園に寄っていかなくていいんですか?」
「はい、また来ます」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:47:12.98 ID:LAMqFbcL0
翌日、いつもの公園。
ねこチャンたちの世話を終えて、お兄さんが一息ついている。
「こんばんは、そこのお兄さん」
31:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:49:03.94 ID:LAMqFbcL0
ぽかーんとしていたお兄さんが口を開く。
「えっと、どういうこと?」
あ、あれれ?
32:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:51:36.39 ID:LAMqFbcL0
「確かに、俺にとっても悪くない提案、かなぁ。ちょっと怪しいけど」
めっちゃ怪しまれてる……。ただの猫耳美少女なのに!
「あとさ、評判って? 俺、まだまだ駆け出しのプロデューサーなんだけど。君の提案は嬉しいけど、だからこそ、そこだけははっきりさせておきたい。勘違いだったら君にも悪いし」
33:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:52:27.68 ID:LAMqFbcL0
「みくのこと、拾ってほしいにゃ♪」
34:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:54:23.80 ID:LAMqFbcL0
日が沈んで、あたりが暗くなると……ねこチャンたちの時間!
事務所の隣にはねこチャンたちが集まって、Pチャンとみくを待っている。
「ご飯だにゃ〜。よしよしランチ〜」
35:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:55:57.27 ID:LAMqFbcL0
「しっかし、みくと野良猫の世話するのもすっかり習慣になったな」
「そうだね。この公園の子はもうみくのお友だちにゃ♪」
Pチャンの元にやってきてから、こうして一緒にお世話をするようになった。
36:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:57:09.76 ID:LAMqFbcL0
野良猫のみんなからどう思われてるかは分からないけど。
でも、みくを迎え入れてくれたあの日からずっと――
ううん。きっと、ねこチャンのお世話をしているアナタに会った日からずっと、私はPチャンのことが大好きなねこチャンだったんだ。
優しい笑顔を向けられるねこチャンたちに自分を重ねてたのかな、なんて。
37:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:58:10.44 ID:LAMqFbcL0
「これからも、みくのことをずーっと見ててね、Pチャン♪」
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