23:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:37:08.79 ID:LAMqFbcL0
とぼとぼと帰ってきて布団に倒れ込む。
みくは、ねこチャンとして頑張りたくて。
だから、どう頑張ればいいか、それを教えてほしかった。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:39:28.98 ID:LAMqFbcL0
考えても考えても答えは出なかった。
「気分転換、しなきゃ。気分転換……」
とにかく、今はあの公園に行きたかった。
25:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:40:36.55 ID:LAMqFbcL0
「ほれほれ、おろしてやるから」
お兄さんがねこチャン達を引き剥がしていく。
「ふぅ、助かりました。ま、まあ、ボクの魅力に猫がメロメロになってしまうのも仕方ないことですね!」
26:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:41:46.70 ID:LAMqFbcL0
チクリ。あの二人を見ているのがなぜか悲しくなってくる。
「もう、帰ろう、帰ろう」
とにかくこの場を離れようと、たっと走り出したところに人影が飛び出してきた。
27:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:43:28.92 ID:LAMqFbcL0
知らぬ間に野良猫ちゃんなんて呼ばれてたんだ……。
ちょっと失礼かな? と思いつつもなんだか納得してしまう。
野良猫かぁ、ま、似たようなものかな……。
28:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:45:04.00 ID:LAMqFbcL0
「ってことは、あそこのビルって……」
「ええ、私たちの事務所なんです!」
そう言って公園に隣接するビルを指さす。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:46:05.52 ID:LAMqFbcL0
「え、えっと、わざわざ引き留めてすいませんでした。遅くならないうちに帰ります」
「――あ、ええ、こちらこそすいません。公園に寄っていかなくていいんですか?」
「はい、また来ます」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:47:12.98 ID:LAMqFbcL0
翌日、いつもの公園。
ねこチャンたちの世話を終えて、お兄さんが一息ついている。
「こんばんは、そこのお兄さん」
31:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:49:03.94 ID:LAMqFbcL0
ぽかーんとしていたお兄さんが口を開く。
「えっと、どういうこと?」
あ、あれれ?
32:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:51:36.39 ID:LAMqFbcL0
「確かに、俺にとっても悪くない提案、かなぁ。ちょっと怪しいけど」
めっちゃ怪しまれてる……。ただの猫耳美少女なのに!
「あとさ、評判って? 俺、まだまだ駆け出しのプロデューサーなんだけど。君の提案は嬉しいけど、だからこそ、そこだけははっきりさせておきたい。勘違いだったら君にも悪いし」
33:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:52:27.68 ID:LAMqFbcL0
「みくのこと、拾ってほしいにゃ♪」
34:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:54:23.80 ID:LAMqFbcL0
日が沈んで、あたりが暗くなると……ねこチャンたちの時間!
事務所の隣にはねこチャンたちが集まって、Pチャンとみくを待っている。
「ご飯だにゃ〜。よしよしランチ〜」
35:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:55:57.27 ID:LAMqFbcL0
「しっかし、みくと野良猫の世話するのもすっかり習慣になったな」
「そうだね。この公園の子はもうみくのお友だちにゃ♪」
Pチャンの元にやってきてから、こうして一緒にお世話をするようになった。
36:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:57:09.76 ID:LAMqFbcL0
野良猫のみんなからどう思われてるかは分からないけど。
でも、みくを迎え入れてくれたあの日からずっと――
ううん。きっと、ねこチャンのお世話をしているアナタに会った日からずっと、私はPチャンのことが大好きなねこチャンだったんだ。
優しい笑顔を向けられるねこチャンたちに自分を重ねてたのかな、なんて。
37:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:58:10.44 ID:LAMqFbcL0
「これからも、みくのことをずーっと見ててね、Pチャン♪」
38:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:59:09.22 ID:LAMqFbcL0
終わりです。デレステの思い出エピソード1では、Pの評判を聞きつけたみくが押し掛けてきます。
では、どんな評判を聞きつけたんだろう? そもそも評判がたつほどPに活動実績はあったのだろうか? などと考えてこんな話が出来ました。
「拾ってくれた」と多大な信頼を寄せるみくにゃんを、これからも可愛がってあげてください
39:名無しNIPPER[sage]
2016/07/08(金) 01:03:37.79 ID:MEVPTuE0o
おつ
みくにゃんのファンになりました
そして幸子は相変わらずカワイイ
40:名無しNIPPER[sage]
2016/07/08(金) 02:03:14.97 ID:oVyypQ3lo
みくにゃんがかわいいのでファン辞めません
おつ
41:名無しNIPPER[sage]
2016/07/08(金) 07:20:28.02 ID:au7Kmn14o
おつおつ
みくにゃんが可愛いので失望しましたみくにゃんのファンになります
42:名無しNIPPER[sage]
2016/07/08(金) 07:40:08.30 ID:TV7gosdfO
乙
みくにゃんのファンです
43:名無しNIPPER[sage]
2016/07/09(土) 01:32:34.19 ID:qvFsffpAO
乙
みくにゃんのファンやめて大ファンになります
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