7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:18:11.07 ID:LAMqFbcL0
でも、それからも二度三度と同じ質問が投げかけられた。
結果が出ないことにイライラして、そして何より、何にもしてくれない社員さんたちにもイライラが募っていった。
「――ということで、なんか質問あります? ないようなら――」
「あの」
「はい?」
はぁ、と一息。
面倒くさそうに浮かせた腰を下ろす社員さん。
むぅ……!
「どうした方がいい、とかアイディアとかないのかにゃ?……ううん、ないんですか!?」
「プロデューサーをつけてくれたり、ちゃんとしたトレーナーさんについてレッスンする機会を増やすとか、そういうこともなんでできないんですか!?」
「みくは、どうすれば……!」
気づいたらガタン、と立ちあがっていた。
でも、大声でみくが喚きたてたのに、部屋の中は何もなかったかのよう。
誰もこちらに気を留めない、何事もなかったように時間が進んでいく。
コピー機の音やキーボードを叩く音が耳にうるさい。
何も、何も変わらない。みくだけ、この部屋のどこにもいないみたい。
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