2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 16:55:01.54 ID:n8kvPwWA0
「じゃあプロデューサー、ちひろさん、おつかれ★」
「おう、おつかれさん」
「おつかれさまです。美嘉ちゃん」
アイドルのみんなが帰宅し、事務所は私とあなたの二人きり。
3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 16:55:56.38 ID:n8kvPwWA0
「今日はいつ帰れますかね」
「そんなこと言ってても帰れませんよ」
時計を気にするあなたをふふっと笑いながら、
私は短冊を一枚一枚丁寧に外していきます。
4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 16:57:12.92 ID:n8kvPwWA0
「今度、美嘉と莉嘉は一緒にモデルの仕事させましょうか」
美嘉ちゃんと莉嘉ちゃんの短冊を見ながらあなたは言いました。
「それはいい考えですね」
5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 16:58:29.42 ID:n8kvPwWA0
十人十色とはよく言ったもので、短冊も皆、それぞれ違いがありました。
予想通りのものから意外なものまで。
内容はみんな異なっていましたが、どれも素敵な短冊でしたので、
6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 16:59:42.64 ID:n8kvPwWA0
「それではプロデューサーさん。また明日」
私の家は事務所から徒歩で10分。
プロデューサーさんの家は車で30分ほど。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 17:01:37.32 ID:n8kvPwWA0
「どこに向かっているんですか?」
運転席のあなたに問いかけます。
あなたの家とは違う方向に向かっているようなので、
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 17:03:11.52 ID:n8kvPwWA0
「もうすぐで着きますから」
そう言ってあなたはまた黙ってしまいました。
私は窓の外を見つめ、車は黙々と走り続けています。
9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 17:03:59.93 ID:n8kvPwWA0
「着きましたよ」
山の開けた場所にあった駐車場に車を止め、あなたは車を降りていきました。
私もすぐさま追いかけます。
10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 17:05:03.69 ID:n8kvPwWA0
「すごい」
思わず私は声をもらしました。
まさしく満天の星空でした。
11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 17:05:55.44 ID:n8kvPwWA0
「アイドルがメイン、私は事務員だからって言って、チョコとかも一日遅かったり。
それで日頃の感謝を込めて、僕から一日遅れの七夕です。いつもありがとうございます」
私はあなたを見つめました。
12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 17:07:06.40 ID:n8kvPwWA0
大きく光り輝く星。
事務所のみんなの顔が浮かびました。
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