1: ◆tO1d2pMtBGwv[sage]
2016/07/09(土) 16:50:19.14 ID:VtQIqxAQo
これはまだわたくしが幼くものを知らなかった頃のはなしです
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2: ◆tO1d2pMtBGwv[sage]
2016/07/09(土) 17:59:41.37 ID:VtQIqxAQo
初等部を卒業してすらいなかった頃の話です。
当時、わたくしはアイドルというものをしておりました。
……はい、そのアイドルです。
嘘のような話ですが、本当のことです。
わたくし自身、夢か幻だったのではないかと思うときもあります。
3: ◆tO1d2pMtBGwv[sage saga]
2016/07/09(土) 18:33:54.11 ID:VtQIqxAQo
さて、話を進めましょう。
当時のわたくしは、アイドルとしてのパートナーたる殿方のことをお慕いしておりました。
……はい、わたくしをアイドルの世界へ導いてくださった方です。
4: ◆tO1d2pMtBGwv[sage saga]
2016/07/09(土) 19:05:44.96 ID:VtQIqxAQo
Pさんの元には様々なアイドルがおりましたが、彼は誰かを特別扱いすることはありませんでした。
それはわたくしも同様です。
その人の人気や、後ろだてに左右されず、皆を同じようにに扱いました。
……お仕事の量や内容だけはその限りではありませんでしたが、アイドルというものを考えると致し方ないことでしょう。
5: ◆tO1d2pMtBGwv[sage saga]
2016/07/09(土) 19:16:20.39 ID:VtQIqxAQo
そんな彼でしたから、思いを寄せる方は少なくありませんでした。
ですが、彼はそれらをすべて冗談目かし、交わすのです。
わたくしも、幼いながらに彼に何度も思いを伝えました。
あるときなど、思い切って婚約を迫ったこともあります。
しかし、Pさんはわたくしが年を重ねて成長したら考える、などと、当たり障りのない言葉を返すだけでした。
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