過去ログ - 提督「艦娘には愛を、我々には――」【コンマ】 -SS速報VIP

過去ログ - 提督「艦娘には愛を、我々には――」【コンマ】

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1: ◆03HpNAFPxE[saga]
2016/07/10(日) 22:27:02.19 ID:sKXAjYZeo
ｻﾞｱｱ　ｻﾞｱｱ

陽炎「おっとと、もー、やけに揺れるわねえ」

霧島「なんだか、いかにも旧式の船ですね。もう少しいい船を用立て欲しいものですが」

龍田「まあ、いままでが激戦地でしたからね～。本土に近いここに呼ばれたのだって、骨休めをしろってことじゃないかなー」

瑞鳳「ゆっくり休んでってことですね♪　あ、提督、私、朝、卵焼き作ってきました!　食べ――」

加賀「こんなに揺れているようじゃ、気分を悪くするわ。私が責任持って預かります」

プリンツ「これがゼッピンダシマキですね!　カガさん、私もいただきます!」

加賀「…………」

陽炎「と、ところで、司令?　私たちがこれから行く島って、どんな島なの?」

ｻﾞｱｱ　ｻﾞｱｱ

霧島「……相変わらず面倒臭がる人ですねえ、しょうがない、不肖この霧島が説明っ！」

瑞鳳「えーっとねえ、深海棲艦が出てくる前は観光地だったんだってー、ホラ、ホテルとかビーチとか砂浜がきれいらしいよ」

霧島「はいそこ！　私が説明を――」

プリンツ「砂浜……リューゲン島を思い出します！」

龍田「ちょっとフナ虫が多いから気を付けろって、ほらあ、もらった資料にも書いてある～」

加賀「ちょうどいいです。非常食にもなるわ。事実、私たちが来る前の末期時代にはこの島は要塞化されていたようね。もっとも、中断したようだけど」

陽炎「で、その後は手も付けられず放置……ってことは将官クラスの事実上私有ビーチなんじゃない？！　セコイわねえ」

瑞鳳「えー、水着持って来ればよかったかなあ」

プリンツ「もしかしたらまだ島の中に残っているしれないよ！」

霧島「ちょっと、ちょっとお！　私が説明しますから、勝手に話をすすめないでください！」

龍田「え～？　だって霧島さんの話、こまかいんだもの～」

霧島「細部まで説明しているだけよ！　……そもそも私たちに下された命令はあの島の防衛です！」

加賀「そうね。気を抜き過ぎてもいけないわ。もしかしたら、突然戦況が激変して、奴らに囲まれるかもしれない」

プリンツ「勝ってヘルムのひもをシメヨ！　ってやつですね！」

瑞鳳「……ちょっとちがうんじゃうかなー」

ｻﾞｱｱ　ｻﾞｱｱ

プリンツ「……あ、島が見えました！」

龍田「そういえば、島の名前はなんていうの～？」

霧島「えーっと、半纏島、ですね」

陽炎「半纏島かあ。……ね、司令、とりあえず、次の連絡船が来るまでの30日間、一緒に生活を楽しみましょ！」

加賀「……」ｺﾎッ

瑞鳳「気を抜かないていどに、ねー」

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