過去ログ - 【モバマス短編集】「貴方がくれたもの」
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17: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:25:52.31 ID:bJL0D4IE0
『アイドルだった頃に戻りたいか?』なんて、今でもあの人は言うけど、正直本当に悩んじゃう。

あの頃の凛や奈緒に会いたいって気持ちもあるし、

幸せな今に帰れなくなるかもとか思っちゃうと、首を縦には振れない。
以下略



18: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:27:05.51 ID:bJL0D4IE0
お気に入りの服を着て、お気に入りのネイルをして、事務所に向かう。

別に用があるわけじゃない。

もうアイドルも引退しちゃって、今はフリーランスでネイルの仕事をしてるだけ。
以下略



19: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:27:59.47 ID:bJL0D4IE0
事務所に来るのも久しぶり。

さっきから通り過ぎていく子たちに見覚えがない。

すっかり世代交代って奴かな。なんだか寂しくなってきちゃった。
以下略



20: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:29:29.61 ID:bJL0D4IE0
「あら……加蓮ちゃん?」

懐かしい顔に会った。

結婚式以来かな? あの頃と同じように、黄緑色のスーツに身を包んでいる。
以下略



21: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:30:09.37 ID:bJL0D4IE0
「事務所、大きくなったね。知らない子ばっかり」

「そうですね。相変わらずあなたの旦那さんが頑張ってますよ」

「ちひろさんがこき使ってるんじゃないの?」
以下略



22: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:30:52.71 ID:bJL0D4IE0
ちひろさんに案内されて、みんなと再会した。

大人になったありすちゃんとか、桃華ちゃんとか。

もう年少組だなんて言えないね。
以下略



23: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:31:59.50 ID:bJL0D4IE0
「やっほ」

『昇進した〜』とか嬉しそうに言ってたけど、こりゃ凄い。

一室貰えるとか、本当に偉くなっちゃったんだね。
以下略



24: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:32:55.04 ID:bJL0D4IE0
コポコポとコーヒーメーカーが音を立てる。

独特の匂いがたまらない。

忙しなくキーボードを叩いてる彼は昔のまま。
以下略



25: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:34:07.90 ID:bJL0D4IE0
「ふわぁ」

なんか、疲れてきちゃった。

久しぶりに事務所に来たからかな。
以下略



26: ◆oeRx5YHce.
2016/07/11(月) 03:35:07.75 ID:bJL0D4IE0
「……れん。加蓮?」

身体を揺らされて起きた。

本当に寝入っていたらしい。
以下略



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