過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】
↓
1-
覧
板
20
13
:
1
◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 21:30:53.90 ID:gQuthCsR0
「お二人に聞きますが」場の混乱を収めようと、都もまた一回り大きな声で言った。
「この部屋に来てから、あちらのラックのダンボールを動かしたりしましたか?」
都は入り口に一番近いラックを指さした。
周子にからかわれて、青白くなっていたちひろと武内Pの顔はいくらか朱が戻っていた。
というより、今度は少し赤くなり過ぎていると思った。
「いえ、私はここの……このダンボールに用がありましたから」
ちひろが目線を向けた先には、少しだけ小さめのダンボール箱が床に置いてあり、
蓋のないその箱にはA4紙がビッシリと詰まっていた。
「なるほど、では武内Pは?」
「私は、書類に関して千川さんに質問がありまして、
ここにいらっしゃると伺いましたのでそれで……」
周子がにやつくのが横目に見えたので、脇を肘で小突いておいた。
都が質問を終えると「なるほど、変ですねぇ」と、ラックに近付きながら言った。
「都さん、何が変なのか教えてくれないか?
さっそく探偵らしくなってきたようだけど、
ワトソン博士の役割はストーリーテラーでもあるのだからね」
「見たところ、このラックに入ってるダンボールにも、
足元に積まれているダンボールにもですが、
中身がマジックペンによって書かれていますね。
これは事務所用の雑具で、こっちは仮眠室用の予備寝具、
こちらは宣材写真……ってこれ宣材写真ですか!」
僕も周子も驚いて、都に駆け寄った。
確かに、中身は写真の束が入っていた。
しかし、どの人物も見覚えが無い写真ばかりだ。
「それは確かに、宣材のようですが……」武内Pが首に手を当てながら言った。
「この事務所を辞めてしまった、もしくは移籍してしまった方々の物……だと思われます。
本来ならすぐに処分するものなのですが、どうしてここに……」
武内Pは振り返ってちひろを見た。
「私も知りませんでしたね。
随分古そうな物ですけど……他のPさん達からも聞いてませんよ?」
「ですが!
宣材写真は今回の“開かずの間”には全く関係なさそうです」
都の言葉に思わず滑ってしまいそうになった。
「関係無いんかーい!?」
珍しい周子のツッコミを受けて、都はぺろりと舌を出した。
「すみません、でもこのダンボールをしっかり見て下さい」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
60Res/73.33 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1468325332/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice