過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】
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45:1 ◆hJf93tAuuw[saga sage]
2016/07/12(火) 22:41:31.66 ID:gQuthCsR0
僕が投げだスマホは光を辺りに撒き散らしながら、
天井裏の奥に飛んで行った。

だが、途中で柔らかい物に当たったかのように弾き飛ばされ、
物理法則を完全に無視したかのように僕の方へ跳ね返ってきた。
まだその奥に空間が広がっているように見えるのに、
スマホは跳ね返ってきたのだ。

「そこに居るのは誰か知らないが、
 こんなに狭い所で汗をかくほどじっとしていたのなら、
 そろそろ息も詰まってくる頃だろう。
 恐らく君は、僕達が“開かずの間”に入って来た時からずっと、
 天井裏から出て来れずに潜んで居たのだからね」

僕は闇に向かって問いかけた。
周子の方を振り向けば、綺麗に整ったその顔を僕に向けて、
信じられないといった表情をしていた。

「いやー、残念だな。結局見つかっちゃったかぁ」
「面目有りません。我が忍法、破れたり……」

聞きなれた声が二つ、闇の中から帰って来た。
未だに、そこに誰かが居るとは思えないほどに真っ暗だが、
間違いなく、その闇の中からくぐもった声が聞こえてきた。

下から都の声が聞こえてきた。
「飛鳥くーん、結局誰だったんですか?
 美城プロのアイドルは皆個性的なものですから、
 結局最後まで犯人は絞り切れませんでしたよー!」

「今行くよ!」
僕は叫んだ。
「二人とも、僕のスマホがそっちに落ちてるから拾って降りてきてくれ。
 ……それにしても、二人組だったのか。
 それはそれは、さぞかし暑かっただろうね。
 汗だくにもなるだろうさ」


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