30:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:54:24.98 ID:9Y3+pWvQo
 晶葉(その連絡が入ったのはPの葬儀が終わってから、まだ日の浅い頃のことだ) 
  
 晶葉(Pの両親から頼まれて荷物整理をしていた櫻井家の人間が奇妙なものを部屋で見つけたから 
    見て欲しいと言う) 
  
 晶葉(すぐに何のことかわかった。二つ返事をして、運び出されたそれを見に行く) 
  
 晶葉(円筒状の見慣れない物体。大量の工具や部品らしきもの。そして一冊のノート) 
  
 晶葉(Pの作りかけだったタイムマシンだ。だがノートを見る限り、作業はあまり進んではなさそうだ) 
  
 晶葉(私はそれの開発を秘密裏に請け負った。櫻井家が支援をする代わりに完成したら権利を譲渡する 
    という契約を結んだ。この事については緘口令がしかれ、桃華すら知ることはなかった) 
  
 晶葉(大学を退学し、一日中開発に勤しんだ。時折桃華が不審に思っていたようだが、彼女の両親が 
    ごまかしてくれたおかげで特に問題が発生することもなかった) 
  
 晶葉(それから数年後。タイムマシンは完成し、私はすぐさま誰にも知られることなく 
    あの日へと向かった) 
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