38:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:58:27.32 ID:9Y3+pWvQo
P(彼女のいない事務所は当然ではあるのだが、最初からそうであったかのように動いていた)
P(俺は彼女の事を考えずに済むように仕事に没頭し、時折杏に仕事入れすぎだと愚痴られた)
P(しかしどれだけ仕事に没頭していても、ふとした拍子に彼女のことが蘇る)
39:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:58:58.08 ID:9Y3+pWvQo
P(俺がスカウトしなくても、彼女はアイドルになっていたのだ)
P(そんな可能性をこれっぽちも考えていなかった)
P(佐城雪美のプロデューサーは俺だということを当たり前だと思っていた)
40:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:59:24.03 ID:9Y3+pWvQo
P「他の事務所の子と、とは言っても撮影するだけだから気楽にやればいいぞ」
桃華「ええ、わかってますの」
P「さっき会った通り、あちらのアイドルはとてもおとなしいからな。そんな苦労はしないさ」
41:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:59:50.60 ID:9Y3+pWvQo
P(撮影は滞り無く、順調に進んだ)
P(頻繁に時計を見ていたせいか、時間がのろのろと過ぎているように感じた)
P(それでも時間は規則正しく、一律に進み、あの時間を迎えた)
42:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:00:16.27 ID:9Y3+pWvQo
P(……良かった。これで良かったんだ)
P(俺はアイドルになることが死の原因だと思い、スカウトしなかった)
P(だが今こうして、雪美は桃華と一緒にアイドルとしての仕事をこなしている)
43:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:00:47.11 ID:9Y3+pWvQo
「お疲れ様」
P「ああ、お疲れ。滞りなく終わったな」
「なんだ、何かトラブルでも起きると思ったのか?」
44:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:01:14.55 ID:9Y3+pWvQo
P「晶葉ぁ!」
晶葉「うお! なんだ、いきなり。桃華の撮影に付いていったんじゃなかったのか」
P「タイムマシンを作るぞ!!」
45:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:01:40.64 ID:9Y3+pWvQo
P(俺はいくつかの推測を立て、実験をした)
P(例えば俺はスカウトせず、他の事務所から引き抜く形で雪美を迎え入れたら?)
P(逆に俺がスカウトして、他の事務所に移籍させていたら?)
46:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:02:07.15 ID:9Y3+pWvQo
P(ずいぶんと遠回りしてきた)
P(一つの思いこみのせいで本当に長い遠回りを)
P(今回、雪美は別の事務所へ一時的な移籍をしている)
47:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:02:34.35 ID:9Y3+pWvQo
雪美「……」
P「……」
雪美「……P……ずっと……泣き出しそうな……寂しそうな顔……してた……。
48:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 22:03:01.79 ID:9Y3+pWvQo
みく「日焼けクリーム!!」
晶葉「よし!!」
桃華「準備体操!!」
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