過去ログ - モバP「一ノ瀬志希の策略とはなにか!」
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 10:53:18.85 ID:I6I8dqE4O
「それでね」

さて、俺が事情を飲み込めたと見るや、母は追撃するように、さながら早回しのように話し始めた。

「帰ってくるはいいんだけど、いま私の妹夫婦、つまりあの子の両親ね、海外にいるのよ。
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2016/07/17(日) 10:57:46.33 ID:gvmVgB56o
従妹の志希にゃんとか滾るに決まってる


4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 10:58:28.64 ID:I6I8dqE4O
「母さんは預かれないの?つーか、おばさんの家に一人でいればよくない?」

「本人たっての希望で、東京がいいみたい。というかほら、最近物騒じゃない。女の子ひとりっていうのもねぇ。それで、あんたあの子と仲よかったじゃない?」

随分と甘いなと思いながら、俺はある想像をしていた。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 10:59:29.77 ID:I6I8dqE4O
02

その後、彼女はそれに納得しているのか、ときくと、むしろ本人たっての希望だそうだ。
つまり、東京どころか、俺のうちに泊まる事まで、最初から彼女は考えていた。
男と二人暮らしをしたいとは、変わった奴だが、恐らく経済的事情だろう。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 11:01:22.35 ID:I6I8dqE4O
03

俺と一ノ瀬志希は、従兄妹にしては仲がよかった方だろう。
もともと、家があまり離れていないのもあって、一ノ瀬はよく我が家に来ていた。
自由奔放な奴で、面倒を見るのは大変だったが、不思議と嫌ではなかった。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 11:03:48.45 ID:I6I8dqE4O
04

どうやらこいつの人の匂いを嗅ぐ癖は変わっていないらしい。
しかし、そこが変わっていないと、俺の知っている、一ノ瀬志希のパーソナリティが、一年半前と少しも変わらないような気がして、 僅かな安堵感も覚えた。
この先暫く共に生活するのに、気が合わないなんていうのは最悪だ。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 11:04:40.45 ID:I6I8dqE4O
「周りもあるんだからひっつくのやめろ。行くぞ、スーツケースよこせ」

「んー、相変わらずの照れ具合」

「おまえこのまま置いてくぞ」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 11:06:47.94 ID:I6I8dqE4O
05

車のトランクにスーツケースを詰め込む。
残念ながら俺に甲斐性はないので、この車はレンタカーだ。
そのため、傷をつけないように、恐る恐る左ドアを開け、一ノ瀬を促す。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 11:09:07.10 ID:I6I8dqE4O
06

暫く大通りを走り続けていると、一ノ瀬がコンビニによりたい、と言った。
本当は、レンタカーが傷つく可能性を少しでも下げるため、余計なことはしたくは無い。
しかし、俺が気をつければいい話だし、久しぶりの一ノ瀬の頼みだ。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 11:10:08.78 ID:I6I8dqE4O
一ノ瀬は、バニラソフトクリームと共に帰還した。
両手に一つずつもっていたので、ドアを開けてやる。

「はい、キミはどっちがいい?」

以下略



30Res/17.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice