過去ログ - 堂島ニーナ「私が見つけた最初の風」
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 20:19:22.04 ID:J2Ru3kZT0

まどか「睫毛を整えますね」

 てきぱきと動く彼女の手から、目が離せなかった。

まどか「よし、と。後は自分のリップを塗ってください」

 それから、星のタトゥシールが剥がれかかってますよ、と耳打ちしてくれた。ぞくぞくした。

ニーナ「有難うございます、いっぱい迷惑かけて、その上メイクまでしてもらって」

まどか「アイドルですからね。今日は先輩たちの取材にマスコミの人たちも大勢来てましたし、涙の痕くらい隠しておきませんと」

 無邪気に笑う。

 その顔は果たして、テレビで見た通りでした。私が焦がれた、あの笑顔です。

ニーナ「やっぱり、笑顔の天才ですね。まどかちゃ――天羽さんは」

まどか「有難うございます。まどかでいいですよ」

 今度は少し首を傾げて微笑む。そんな仕草もどうしようもなく魅力的だ。




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