過去ログ - 【俺ガイルSS】かくして、彼と彼女の放課後は過ぎ去っていく
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◆.XibMUKIvI
[saga]
2016/07/19(火) 00:24:13.93 ID:CoRvTqH/0
きゃるんとした笑顔でぱちりと片目を閉じるあざといウインクは恐ろしいまでに決まっていて、これに騙される男が将来何人いるのだろうと考えるとその方々の冥福を祈らざるを得なかった。とはいえどうしたものか。
「……本当に小一時間なんだろうな?」
「はい。スムーズにいけばですね」
「微妙に怖いこと言うなよ」
「えへへ、すみません」
「はぁ……」
一色にこの後の予定を安易に漏らしたのは俺の失策。身から出た錆というやつだ。それに目の前の一色といえばもう行く気満々で、今更反抗するなと言わんばかりにこちらをランランとした瞳で見つめてくる。
こうなれば、もう断るのは難しい。俺は長い溜息をひとつ吐きだした。
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