過去ログ - 【俺ガイルSS】かくして、彼と彼女の放課後は過ぎ去っていく
1- 20
16: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/07/19(火) 00:22:29.16 ID:CoRvTqH/0

うまいこと返したつもりなのか、したり顔でにっこり目を細める一色を見つめる。こいつの気持ちねぇ……。

「あれだろ? 荷物が多そうだから人手が欲しいんだろ」

「んー……まぁそういうことにしといてあげましょう」

「なんでそこは濁すんだよ」

「先輩は国語は得意でも、やっぱりこっちは苦手みたいですね」

「こっちってどっちだよ……悪かったな」

それ以外の理由など思いつかない。
感情の表層的な理解はできる。言葉を聞いて表情を見て、それらを記号化してパズルのように組み合わせる。ただ、それは表に出るからわかるのだ。見えないものを理解するのは酷く難しい。なによりも、わかった気になるのが一番恐ろしい。
一色はふるふると顔を横に振ると、にこりと笑んでぽんぽんと俺の肩を叩いた。

「まあまあ難しく考えずに。小一時間買い物に付き合ってくれればいいですから。終わったら予備校に行ってもよし。わたしと放課後デートしてもよし、ですよ!」

「何がよしだ、何が」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
64Res/37.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice