過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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168: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:06:58.70 ID:qWuspiJzO
−−−

【魔王城】

魔王「…なるほど、魔王であるこの私と互角に渡り合うか。想像以上だ…貴様、果たしていか程の呪いをその身に宿した?」シャキーンッ
以下略



169: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:08:41.37 ID:qWuspiJzO
力と力の真っ向からのぶつかり合い。
そのどちらもが、絶対的な…などという冠詞でさえ形容できない程の途方もない力。
ここが魔王の魔力と同調した魔王城の中でなければ、世界が丸ごと滅んでいたかもかもしれない。

互いの力は均衡し…戦いは熾烈を極めた。
以下略



170: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:09:35.25 ID:qWuspiJzO
勇者「ぜぇっ、ぜぇっ…」

魔王「はぁっ…息が、荒いぞ勇者…はぁっ」

勇者「…へへっ、お前もだろ…」
以下略



171: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:13:16.83 ID:qWuspiJzO
勇者「俺は負けられない…お前を殺す為だけに、色んなもの捨てた。いや…犠牲にした。」

勇者「より強く、より激しく憎まれるように…できる限り残酷な殺し方をして回った。泣き叫ぶ子供を母親の前で真っ二つにした…愛し合う夫婦に武器を持たせ、どちらかを殺せば片方は許すと言って両方殺した…王がくれた剣でその王を殺した…」

勇者「…俺を待ち続けた僧侶をっ!!こんな俺なんかを信じて、お前の拷問にも耐えて、ずっとずっと待ち続けて…すっかり壊れてしまった僧侶をっ!!命乞いも聞かずに俺は殺したっ!!」
以下略



172: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:22:37.13 ID:qWuspiJzO
繰り出されるのは、その命を懸けた両雄最後の一撃。
勇者と魔王は飛び出すと同時に交差し…

ガキィィィィィィィン!

以下略



173: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:24:00.66 ID:qWuspiJzO
勇者は魔王を討った。
ついに悲願を達成した瞬間だった。
それはとてもとても感慨深いような…そうでもないような気がした。

勇者「僧侶…魔王を殺してほしかったんだよな?俺の秘策を楽しみにしてたんだよな?戦士の仇を討ってほしかったんだよな?これが…その答えだ。」
以下略



174: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:35:34.99 ID:qWuspiJzO
−−−

ガラガラガラ…

魔法使い「…ま、魔王城が崩れてるっ?!」
以下略



175: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:37:06.58 ID:qWuspiJzO
勇者「っ?!」

魔法使い「勇、者…?!」

勇者「…な、なんでお前がここに?!」
以下略



176: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:37:40.69 ID:qWuspiJzO
魔法使い「だから、勝てないってわかってても…ここへ来たの。どうせ死ぬなら、せめて一矢報いたかった。どこかでいつの間にか死ぬより、あんたに殺されたかった。」

魔法使い「なのに、来てみたら魔王城は崩壊…しかもその中からあんたが出てくるってどういう事よ?!あんたが城を壊したの?!魔王は一体どこに行ったの?!」

勇者「…」
以下略



177: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/23(土) 10:38:35.56 ID:qWuspiJzO
魔法使い「なん…ですって…」

魔王「ふはは、何がおかしい?人類最強だった俺が魔族になったんだぞ?あの魔王の力を上回ったとしても不思議ではあるまい!」

魔王「奴はぬるかった…ちまちまと街を襲ったり、奴隷にして飼い殺すだけで人間を根絶やしにする訳でもない。」
以下略



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