過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:40:06.03 ID:qWuspiJzO
魔法使い「どうして…?そりゃ確かに理不尽な目に遭ったりもしたけど…この世界にはいい人だってたくさるいる!!勇者だって知ってるじゃない!!なんでそこまでする必要があるのっ?!」
魔王「…ぬるいな。」
魔法使い「え?」
以下略
179
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:41:18.16 ID:qWuspiJzO
シュウウウ…
眩い閃光の後、立ち込める煙の中から現れたのは…
その身を焦がし、全身から血を垂れ流す魔王だった。
以下略
180
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:42:37.48 ID:qWuspiJzO
魔王「ああ…その通りだよ。俺は攻撃を食らう瞬間、自分の魔力を限界まで落とした…その結果がこの有り様さ。」
魔法使い「なんで…なんでそんな事っ?!」
魔王「俺は…魔王を倒したら自害するつもりだった。だが、偶然か必然か…崩れた城の傍らには、お前がいた。」
以下略
181
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:43:18.82 ID:qWuspiJzO
魔王「…今更善人ぶる気はないが、魔王を野放しにしておいたら何が起こるかわからない…奴ががその気になれば、人類を絶滅させる事すら容易かっただろう…。」
魔王「そうじゃなくても、奴隷なんて死んだ方がマシなぐらい酷い扱いを受けてるんだ。俺とお前で救って回るのにも限度がある…こうするしか俺には思いつかなかった…」
魔法使い「…だったら!!だったら勇者は世界の為に悪を騙ったって事じゃない!!そして、その結果見事に魔王を倒した…死ぬ必要なんてないっ!!今からでも間に合うわ、回復魔法を使って!!黒魔法専門の私じゃ使えないから…!!」
以下略
182
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:44:05.71 ID:qWuspiJzO
魔王「それに…確かに俺は世界の為にも魔王を倒したかもしれない。でも、もう半分は個人的な理由だ。俺はただ魔王が憎かった…許せなかった。仲間を殺し、俺達から全てを奪ったあいつが。」
魔王「そして…」
魔王は力を振り絞り…小刻みに震える右手を魔法使いの頬に当てた。
以下略
183
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:45:44.06 ID:qWuspiJzO
魔王「だから俺は…正義の味方でも英雄でもない。ただ自分の欲の為に力を奮っただけの…傲慢な男だ。」
魔法使い「そんな事…ない…っ!!」
魔王「あぁ…もう、駄目らしい。視界が…霞む…」
以下略
184
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:49:37.64 ID:qWuspiJzO
魔王「…なぁ、もう見えないけど…お前がどんな顔してるかわかるよ。ひどい顔して泣いて…せっかくの美人が、台無しだぞ…。」
魔法使い「うるさいうるさいうるさいっ!!誰のせいだと思ってんのよっ!!いつも照れて、私の事そんな風に褒めた事もなかったくせにっ!!まだまだ言ってほしい台詞、いっぱいあるんだからっ!!こんな所で死ぬなんて…っ!!」
魔王「ああ…いつも言ってやれなくて…肝心な時に駄目な男で、ごめんな…。ははは…よく女めしいって怒られてたっけ…。最後ぐらいさ、ビシッと決めるよ…」
以下略
185
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:50:52.65 ID:qWuspiJzO
−−−
20年後。
【西の王都・王立魔導学院】
以下略
186
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:51:23.51 ID:qWuspiJzO
男生徒「それにしても、その魔王って奴マヌケだよなー。部下に裏切られて相討ちなんてさー。」
女生徒「しかもその部下って元は世界を救うはずの勇者だったんでしょ?先生の事を裏切って魔王の側について、今度はその魔王まで裏切るなんて怖い人だよー。」
男生徒「最初から本当は敵で、味方のフリしてただけだったりしてー?」
以下略
187
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 10:53:46.77 ID:qWuspiJzO
−−−
先生「…これで、よかったのよね。」
先生「真実を知ったところで、悲しむ人や戸惑う人が増えるだけ…。そしてそれは、新たな争いの火種にも繋がりかねない。」
以下略
188
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 11:05:29.84 ID:qWuspiJzO
これにて完結です。
最後までお付き合い下さった方、途中でコメントを下さった方、ありがとうございました!
用意したものの、本編では使い切る事ができなかった詳細設定を最後に晩に投下したいと思います。
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