過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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56: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 06:27:01.05 ID:M+3Ego/D0
魔法使い「もっと…もっと近くにいきたい。」

勇者「ちち、近いよ!十分近いよ!」

魔法使い「…意地悪。意味、わかってるくせに。」

勇者「…意地悪じゃない。俺はいつかお前に言われた通り、女々しい奴なのかもしれない。」

魔法使い「勇者…」

勇者「だけど…俺だって男だ。それに、気持ちは同じだから…」

勇者「だからっ…!!」

魔法使い「んっ…!!」

勇者は魔法使いの唇を奪うと、そのまま押し倒した。
1度動き出した衝動は静止する事なく、朝が来るまで2人は愛し合った。
まるでそれは、生きる意味を確かめ合うかのように。
やらしい気持ちなんてなかった。
そこにあるのは、ただただ溢れんばかりの愛。
ひたすらに真っ直ぐな愛。
世界が危険に曝されている今、こんな事をしている場合ではないのかもしれない。
それでも、そうせずにはいられなかった。
友を失い、戦いに敗れ、絶望に暮れ…それでもなお立ち上がり、歩き続けようとする2人。
幼い頃より修行に励み、世界の為に全てを投げ売った…そんな彼らが、初めて自身の欲望に身を任せ、幸せに溺れた夜。
果たして誰が彼らを責められるというのだろうか。
やがて寄り添い眠る2人の顔には、幸せだけが満ちていた。


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