14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 07:59:08.68 ID:eZZIg7j+0
武内「……」
高木「おっと、ごめんよ」
高木「それじゃ……邪魔したね」
武内「いえ……」
高木「武内くん――君はどんな考えか分からないけど」
高木「俺は……。義体の最期を何度も見てきた」
武内「……」
高木「この組織のことも、そして彼女たちが無理やり背負わされた運命についても理解している」
高木「現実は見えているつもりだ――俺たちは人道を外れた悪魔も同然だと」
武内「悪魔……」
高木「だからこそ、俺は彼女たちを物のように扱いたくない」
高木「義体だって、一人の人間だ」
高木「君にも……それを知って欲しい」
武内「……」
武内「高木さん」
高木「……?」
武内「それでもあなたが担当官を続けるのは……何故ですか?」
高木「……」
高木「彼女たち全員の最期を……せめて俺一人だけでも看取ってやるためだ」
高木「彼女たちがこの世に生きていた事実を、せめて俺だけでも忘れないためだ」
高木「それが……俺の責任なんだ」
武内「……」
高木「じゃあ、あいつのところへ行ってくるよ――」
武内「……」
義体「あの、プロデューサーさん?」
武内「すまない――少し休憩しよう」
義体「はいっ!」
武内「休憩が終わったら、次の訓練だ」
義体「はいっ! 頑張ります!」
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