過去ログ - THE IDOLM@STER OVER WORLD
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40:名無しNIPPER[saga ]
2016/07/23(土) 17:50:34.23 ID:G7thJZfF0


「ありがとう……ございます」


一通り泣き止んだ春香は、顔を赤らめ、プロデューサーの胸から離れる。
プロデューサーは、春香の頭を軽く撫でると、あれだけの怪我が嘘だったかのようにすくと立ち上がった。


「とにかく、今は一刻も早くこのトンネルを出よう、奴らの増援が来るかもしれないからな」
「そうですね。春香、立てる?」
「うん……ありがとう。千早ちゃんこそ!」
「平気よ、すっかり治ったみたい。春香のおかげね」
「それなんだけどね、千早ちゃん……実は治ったんじゃなくて……」


春香が自分の身に起こった事と、それによって手に入れた力について説明しようとしたその時だった。

学園都市との反対側、つまり春香達が入ってきた方から、ドラム缶のようなものの列が、けたたましくサイレンを鳴らしながら迫ってきた。


「学園都市……?」


春香が警戒し、身構える。
両目が赤く染まっているが、涙で赤くなった右眼とは違い、左眼は蛍光色のような赤に染まっている。


「いいえ、違うわ。あのサイレンとドローン……」
「公安局だ!春香!お前が何をできるようになったかは知らんが、とにかく手を出すな!」
「わ、わかりましたっ!」


ドローンは三人を囲むと、ホログラムをまとい公安局のマスコットキャラクターに姿を変えた。


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