108:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 20:36:59.59 ID:sMihRnaL0
そこにあったのは大量の死体。
全員が制服のようなものを着ていることから連邦軍の兵士だということは容易に想像がついた。
「私達はバンコクの癌を取り除いただけ。あなたと目的は同じよ」
「癌の親玉がよく言うわね。ここの連邦軍は食料支援のための要員のはずよ。あなた達よりよっぽど人の為になってるわ」
「どうやら、何か勘違いしているようだ。私達は食料の分配を引き継ぐだけよ。何も自分達で食べようってわけじゃないわ」
「そんなの信じられるわけないじゃない」
「そう。でもこれだけは言っておくわ。敵を見誤らないことね」
そう言うとバラライカは拳銃を拾い上げ、車に乗り込んだ。
続いてヴィソトニキの面々もカラシニコフを拾い、次々と車に乗り込む。
「こんなことをした奴らを、逃がすと思ってるの?」
そう言って伊織が取り出したのはピストル型のグレネードランチャーMNS-60。
水瀬グループが開発した追尾機能付きのものである。
他方からは真美が二丁拳銃を構えている。
バラライカは呆れたように首をすくめると車の窓を開け、伊織達に顔を向ける。
「逃がしてもらったのがどちらか、よく考えることね」
「なんですって!」
怒りに任せ、伊織がグレネードランチャーの引き金を引こうとした瞬間だった。
突如、銃声が響き、伊織の右腕が宙に舞った。
右肩からは血が飛び散り、伊織の体は衝撃で地へ倒れ込む。
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