115:名無しNIPPER
2016/07/27(水) 20:53:20.66 ID:sMihRnaL0
「失礼します中佐」
「エドゥアルト大尉。俺は君に住民への物資援助の管轄を任せている。それは間違いないな」
「はい、間違いありません」
「23番倉庫‥‥‥、そこからの物資もきちんと住民に行き渡っていたか?」
「勿論です。中佐」
「嘘を吐くな!」
赤羽根らしからぬ怒号に、伊織以外の三人は思わず肩を震わせる。
そのはずみでやよいはジュースをこぼしてしまったらしく、慌てふためいている。
「いいか大尉。もう一度チャンスをやる。23番倉庫での物資援助は正常に行われていたか?」
エドゥアルトはしばらく目を泳がせたあと、小さく口を開いた。
「へ、兵士の中に一部、物資を私物化したり、闇に転売するものがいたようで‥‥‥」
「何故、俺に報告しなかった」
「中佐のお手を煩わすことではないかと思いまして‥‥‥」
直後、乾いた音が司令室に響いた。
エドゥアルトは体勢を崩し、頬を押さえている。
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