116:名無しNIPPER
2016/07/27(水) 20:55:24.80 ID:sMihRnaL0
「そこだけか」
「は‥‥‥」
「物資援助が滞っていたのはそこだけかと聞いている!」
「ご‥‥‥5番、8番、11番、14番、18番、19番、21番、27番でも同様の事態が発生しています!」
「‥‥‥ッ!?」
再び振り上げた右手を、赤羽根はゆっくりと下ろした。
「もういい」
呟やく赤羽根に、エドゥアルトは必死に頭を下げる。
「申し訳ありません!次からは徹底して‥‥‥」
「何を言ってるんだ大尉」
「は‥‥‥?」
エドゥアルトがゆっくりと顔をあげる。
「次なんてないよ。お前は軍法会議にかける。明日の朝、お前を本部に送還する。荷物をまとめておけ」
「そ‥‥‥そんな!アカバネ中佐!どうか!」
「今のうち挨拶を済ませておくことだ、行け」
「‥‥‥」
無言のまま、生気を失った顔で司令室を出るエドゥアルト。
赤羽根もしばらく口を開くことはなかったが、数分すると普段のような表情に戻り、四人に優しく声をかけた。
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