82:名無しNIPPER[saga ]
2016/07/24(日) 18:53:47.36 ID:+whENkLl0
「そろそろ出てきたら?うっとおしいったらありゃしないわ」
バラックの影から出てきたのは、三人の男、皆揃って拳銃をぶら下げている。
83:名無しNIPPER
2016/07/24(日) 18:55:42.13 ID:+whENkLl0
「な……なんだ!護衛はいないって聞いたぞ!」
「ええ、護衛なんて頼りないのはいないわよ。海外旅行に友人を連れてくるのは当然じゃなくて?」
「友人……、お前ら!こいつの!」
84:名無しNIPPER
2016/07/24(日) 18:57:13.06 ID:+whENkLl0
「クソッ!たかがガキが三人増えただけだ!や、やっちまえ!」
コーサ・ノストラの構成員達が、次々と銃弾をばら撒くが、それらは全て彼女達の前でクッションに当たったかのように弾かれてしまう。
85:名無しNIPPER
2016/07/24(日) 19:01:51.53 ID:+whENkLl0
「それなんだけどね……伊織ちゃん、実はそれ本体がないと遊べないの」
「えっ、嘘!だって、これだけでも遊べるって」
「亜美と真美が嘘ついてたの……、アマミコンしかやったことないから私もわからなくて……ごめんね」
86:名無しNIPPER
2016/07/25(月) 11:11:33.23 ID:/Wyw1w4cO
「どうなってる!ただのガキじゃねえぞこいつら!」
「おい!上に連絡しろ!」
87:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 17:02:54.34 ID:KOz9dFLMO
「つまり、あなた達がここで死ぬことまで計算の内ってわけ。真美!」
「イエスマイロード!」
88:名無しNIPPER
2016/07/25(月) 17:04:52.62 ID:KOz9dFLMO
パァン!という玩具じみた音とともに色とりどりのカラーテープと紙吹雪が飛び出した。
銃口には小さな旗がくっついており、そこには『765』と描かれている。
屈みこんでいた男達も、自分の意識がまだあることに気づき、恐る恐る立ち上がった。
89:名無しNIPPER
2016/07/25(月) 17:06:13.90 ID:KOz9dFLMO
「あんた達、元々土木関係の出でしょう?」
「そうだが……なんでわかるんだ」
「簡単よ。左と真ん中の二人の履いてる靴は一見ただのスニーカーに見えるけど、安全靴だし、右のあんたは指が真っ白じゃない。レイノー現象……おおかた、コンプレッサーか何かを長時間使い過ぎて振動障害になったのね。そんな指じゃ銃もまともに撃てないのは当たり前よ。さっきの場所の近くで水瀬医療が無料で仮設診療所を開設してるわ。仮設とはいえ、設備は日本から持ってきた最新式よ。マフィアの闇医者にかかるよりよっぽどマシだわ」
「なんで……なんで俺達だけにこんなに親切にしてくれるんだ」
90:名無しNIPPER[saga ]
2016/07/25(月) 17:08:09.09 ID:KOz9dFLMO
「ありがとう。俺はもう、やけになっちまってた。だけどお嬢ちゃん達のお陰でこのクソったれな世の中も悪くないって、もう一度やり直してみようって思えたよ」
「そう、それは良かった。言っておくけど、再開発の仕事は厳しいわよ!1日7時間労働に休憩は1時間で月々 ?50000 !休みは土日祝日だけど、土曜日は1ヶ月に一度手当付きの休日出勤もあるわ!有給は事前に申請しないと使えないわよ!それとそこの怪我してるのは怪我が治るまで働けるなんて思わないことね!家族分の三食と月々の手当で我慢しなさい!」
91:名無しNIPPER
2016/07/25(月) 17:09:15.52 ID:KOz9dFLMO
「本当に、本当にありがとう」
92:名無しNIPPER
2016/07/25(月) 17:10:44.07 ID:KOz9dFLMO
ーー同日、正午。
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