過去ログ - 高森藍子「誰かを笑顔にできるなら」
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31: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/07/24(日) 18:05:13.95 ID:wiTHyHYmO
必要そうな本を数冊取り出して自分の机に戻ってきた。
ところどころに付箋が張ってある。
今までなんの価値もないと思っていた本だった。
中にはメモ用紙も挟まっていた。誰かが衣装のモチーフを検討していたのだろう、何度も消しては書き直してある。
俺が今していることを先輩達もしていたのか。
なんとなく奇妙な感じで丁寧な装丁の施された表紙を開く。
中には鮮やかな色彩で様々な植物が描かれている。
俺は頭の中に浮かんでいるイメージと近いものを探してページをめくっていた。
タンポポ…いやヒマワリもいいな…
やっぱりネットで探してパソコンのモニターで見るよりも細かい部分がよく分かる。
鮮明になっていくイメージを逃さないようにスケッチブックに書きかけの衣装のデザインを修正していく。
華やかさと力強さを表せるように…
もっと明るく、もっと伸びやかに…
頭の中で漠然としていたものが少しずつだが形になっていく。
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