7: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 00:59:41.68 ID:Jp+bK6hio
「んじゃ、二人組ば作って」
「はーい」
砲撃や操縦の練習は二人組で行うことが多い。
前者は弾を撃つ人と込める人、後者は運転する人と支持する人の組だ。
みんなが一通りの役割を果たせるように、そうすれば戦車に乗るのがもっと楽しくなるというのが隊長さんの方針だった。
組み合わせは決まっていないけれど、二三回の練習を経ればだいたい仲良しグループが固定化してくる。
私もなんとなく輪の中にいた。
その外にいたのがノンナだ。
孤高といえば聞こえはいいが、二三回の練習で仲良くなるどころか孤立を深めた変わり者である。
私が「組む相手がいないの?」と聞けば「誰も私についてこられないの」と悲しそうに答えた。
この受け答えだけで対人能力に難があることがわかったから
私は放っておけなくて「一緒にやろう」と微笑みかけた。
これがノンナとの出会いになる。
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