48: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/07/27(水) 00:44:07.77 ID:JY7Hx0GQ0
彼女とて、事務員とはいえプロダクションの社員だ。潜在的に何かを持っている人材が欲しいのは当然だろう。だけど、私はそうではない。期待に添えないのだ。
私は彼女に背を向けたまま、言葉を紡ぐ。
のあ「……私は、この空が好き。何もない空が。それだけで、いいの。何も望まない……望めないわ」
のあ「そんな人間をあなた達は好まないでしょう」
ちひろ「……そう、ですね」
ちひろ「でもわたしは羨ましいです。のあちゃんのことが」
彼女のその言葉に、私は不意に振り返ってしまう。そして初めて、私は彼女が何かを持っていることに気付いた。
ちひろ「これ、のあちゃんにお貸しします。好きに使ってください」
のあ「これは……なに?」
78Res/45.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。