102: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/16(火) 06:33:43.20 ID:gqYGk2WU0
「プロポーズとプロデューサーって似てるよねっ! つまりはプロポーズ?」
「うん、似たようなものだからね。それで、用件は?」
「うーんとね……お腹すいたー! ねえねえ、ご飯食べに行こうよー?」
ここでする話ではないのか。まあ、速水さん関連の話なら聞かないわけにもいかないし、おとなしく従っておこう。
ただ……。
「はーい! おなかすいたーん」
「にゃはは、キミいい匂いするねー。ご飯よりキミ食べたほうが美味しそうかもー」
いつの間にか隣りにいたふたり。塩見さんは挙手して空腹を主張し、一ノ瀬さんは俺の脇腹辺りを嗅いでいた。
混沌だった。
このふたりを連れていくのは気が重かった。
しかし。自由奔放。自由気儘。縦横無尽。傍若無人。感情に素直な生き方に見える彼女たちには、学ぶ点も多い気もする。
得られるものは得ておくべきだろう。
「オーケーオーケー。俺は喰わせないが、まあ飯は奢ろう。カフェテラスでよければだけど」
「やったー!」
三人仲良く返事をする。そして走り去る塩見さんと一ノ瀬さん。取り残される俺と宮本さん。ため息がこぼれた。
ふたりを眺めながら宮本さんと笑い合った。
◇
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