過去ログ - モバP「速水奏の輝かせ方」
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2: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/28(木) 18:56:07.99 ID:pU98D89e0

 事態が急転したのは先週のことだった。

 昼下がりの事務室で書類整理をしていた俺は、突如現れた先輩に拉致された。一瞬の出来事だった。

 あまりの手際のよさに感服する。同時に一抹の疑問が頭の片隅を過ぎったが、俺は考えるのをやめた。

 この先輩はサークル時代からめちゃくちゃだった。外に置いてあった木製ベンチと四角柱の灰皿を担いで、五階の部室に運び込むぐらいの無茶はする。

 社会人になってもうしばらく経つのに、彼女はどうやら未だ落ち着きというものを知らないらしい。これで敏腕プロデューサーというのだから、世の中はわからない。

 どう考えもゴリラなのに。口には出さない。殺される。

 扉に向いていた先輩は施錠した。かちゃんと無常な音が部屋に響いて消える。


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