64:名無しNIPPER[saga]
2016/07/30(土) 17:00:41.30 ID:yKoKZquYo
「じゃ、ちょい早いけど現場まで送ってくよ」
「Pさん」
「ん?」
「たまには歩いて行きませんか?」
「え? まぁ……いいけど。時間もあるし」
「じゃあ行ってくるね、文香さん♪」
「はい……行ってらっしゃい、美波さん」
鷺沢さんが俺達を見て微笑んだ。珍しい。
表情に乏しい娘だと思っていたが、こんな笑顔も出来るんだな。
いや、やっぱ美人さんの笑顔ってのは良いよなぁ。うん。
そう頷きながら納得していると、隣から腕と意識を引っ張られる。
「……もうっ。行きますよ、Pさんっ」
「わ、分かったから。美波、そんなに引っ張らなくても……」
「……ふふ……行ってらっしゃい、プロデューサーさん」
ご機嫌かと思えば、次の瞬間には真っ逆さま。
美波を理解するにはまだまだ掛かりそうだ。
だがまぁ、それでも構わないさ。
今はただ、彼女のそばに居られるだけで。
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