10: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/06(土) 18:09:43.61 ID:BU27iTTVO
ピッ、ピッ、ピッ
目を開ければ、見慣れた病室。
窓から射し込む太陽の陽はカーテンに遮られ、聞こえてくる電子音と足音もいつも通り。
身体も重いし歩くのも億劫。
けれど私は、笑っていた。
部屋に入ってきた親を笑顔で出迎える。
元気そうな私を見て、親もまた笑ってくれた。
少し遅い朝ご飯と言うよりはもう殆どお昼ご飯を三人で囲む。
身体に反して、心はとても軽かった。
…また、同じ夢を見れるかな。
ルーチンワークとなっている検査を終え、夜の病室に一人で寝転がっている時。
ふと、そんな事を願った。
思い浮かぶのは、鮮明な夢。
あの幸せな世界に。
私は、もう一度…
36Res/33.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。