9: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/06(土) 18:08:54.26 ID:BU27iTTVO
他の二人が戻ってくるまで他愛の無い話を交わし、戻って来てからはガールズトークに花を咲かせる。
駅前のドーナツ屋や、同事務所のアイドルの話。
時折私が奈緒を弄り、便乗してプロデューサーも弄る。
気が付けば時計の短い針は半分より左を差し、夕陽も沈みかけていた。
「さて、そろそろ帰るか」
「じゃ、また…明日ね」
楽しい夢の様な夢の時間も、そろそろ終わりが近付いているらしい。
みんなと別れて家へと歩く。
家の扉を開ければ、お母さんが出迎えてくれて。
家族三人で食卓を囲んで笑いあって。
…幸せ、だったな。
今日一日を思い出し、私は笑って布団に潜った。
もう直ぐ日が変わる。
疲れた体は、休息を欲していた。
まるで、シンデレラみたい。
一晩限りの、幸せな夢だったな。
ちょっとだけ神様に感謝して、私は意識を手放す。
長い針が頂点へ向かう音と同時に、私の視界は完全に暗くなった。
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