6: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/06(土) 18:06:25.71 ID:BU27iTTVO
ピピピピピッ、ピピピピピッ
再び、無機質な電子音で目を覚ます。
窓から差し込む光はとても眩しい。
あ、もう朝になっちゃってる。
寝すぎちゃったかな。
大きく息を吸ったところで、私はふと違和感を感じた。
夕陽が差し込む病室で、朝日が差し込むなんて有り得ない。
もしかしたら24時間まるまる寝てたのかもしれないけれど、そもそもカーテンに遮られている筈だし。
それに私は、目覚まし時計なんてセットしていない。
周りを見回せば、見た事は無い筈なのに何故か見慣れた部屋。
病室にある筈の無い机やクローゼットに、写真や本棚。
パニックになりかけながらも、買ってもらった覚えの無いスマートフォンのアラームを止める。
そこで私自身も、見た事の無いパジャマを着ている事に気付いた。
そう言えば、今日はダンスレッスンがあるんだった。
あのトレーナーさん厳しいし疲れるんだよね…
だから少し早目に起きて、のんびり歩いて行こうとしてたんだ。
さて、歯を磨いて朝ご飯は…
…?あれ?
私、何を考えているの?
レッスンがある?いや確かにアイドルなら当たり前だけどさ。
そもそも私、なんでアイドルなんて出来てるんだろう。
…あぁ、なるほどね。
わかったわかった、つまりこれは夢なんだね。
寝る前にアイドルのステージを見たから脳が影響を受けた訳だ。
それにしては鮮明すぎる気もするけど、そんな夢があっても不思議じゃない。
ついでに自分の知らない人の名前がポンポン出てくるけど、多分昔何処かで聞いた事があるのだろう。
さて、夢とわかったならば話は早い。
折角健康な身体な訳だし。
思いっ切り、アイドルとしての生活を楽しませて貰うとしよう。
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