過去ログ - カチューシャ「後輩にノンナの意外な一面を話したら身長を縮められそうになったわ」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/08/07(日) 02:52:23.47 ID:r3bhUM70o
カチューシャ「‥‥で、これをこっちで同じ様にしてみると、こうなるわけ。わかった?」
アリーナ「はー‥‥ええと、したらこうで、こうなっで‥‥うう‥‥」
カチューシャ「もう‥‥いい!? あなたは文章を難しく考えすぎなの! 例えばそうね‥‥小学生レベルの問題出すわよ? 時速5キロで歩くAさんが3時間、時速6キロで歩くBさんが2時間、それぞれ歩きました。さて、多く歩けたのはどっち?」
アリーナ「カチューシャ様、そんなもんいぐら私でも‥‥15キロ歩ける、Aさんの方がいっぱい歩ぐに決まってんべ?」
カチューシャ「‥‥じゃあ次。時速30キロで走るCV33と、時速40キロで走るKV2。両方とも2時間走ったら、たくさん距離を稼いでるのはどっち?」
アリーナ「それも簡単‥‥いや、待つべ。CVは軽い分、多少悪路ですっ転んでも復旧は容易、KVは重いし、機動性の無さが弱点の1つで、何より1回転ぶだけで引っ張り起こすまでに時間が‥‥わがったべ! いっぱい走れるのはCVの方だあ!」
カチューシャ「なんでよ! あのね! テストで機動性がどうとか倒れた時の復旧作業についてがどうだとか考える必要は無いの! わかる!?」
アリーナ「んでも‥‥」
カチューシャ「1店舗で梨200個も買えないだろ、とか考えなくていいし、時速200キロで歩くおじいちゃんと時速40キロのレーシングカーだったらおじいちゃんの方が速いの! 書かれてる数字だけ把握すればいいのよ! いい!?」
アリーナ「うう‥‥んだけどもカチューシャ様‥‥」
カチューシャ「何よ」
アリーナ「命中率90%のノンナ副隊長と、命中率90%の大洗副隊長では、本当に当たる確率は同じなんだべが‥‥」
カチューシャ「そ、それは‥‥テストでそう書かれてるなら同じ‥‥なんだけど‥‥」
ノンナ「同じですよ」
カチューシャ「ノンナ!」
ノンナ「2人が頑張っているので、コーヒーとお菓子を用意しました。さて、同志アリーナ」
アリーナ「は、はいぃ!」
ノンナ「あなたが私を高く評価してくれてるのは嬉しいです。しかし、現実としてそういうデータが与えられているのならば、それは受け止めなければなりません。まあ、学校のテストでそこまで妙な問題は出ないでしょうが」
アリーナ「うう、でも‥‥」
ノンナ「では、こういうのはどうでしょう。テストの解答を書く時、心の中でだけこっそりと(数字の上では)と書き加えるというのは」
アリーナ「えっ」
ノンナ「与えられたデータに基づけば答えはこうなるけど、私は違う可能性があるのを知っている、と。表面上だけでなく、実態を踏まえて考えようとするのは、素晴らしい能力だと思います。が、それをそのまま伝えるだけでは、周りとの温度差を生む事にもなり兼ねません。あなたも来年からは後輩を持つ身です。時と場合で、自分の意思を出し入れする練習にもなるのでは?」
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